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卒業生のメッセージ 「研究心をわすれずに!」

2015年10月14日

岡山大学医学部医学科5年 竹居セラ Sella Takei

 理系に進もうと決めたのはいつなのか、自分でもよくわかりません。
ただ小さい頃からいろいろな生物が好きで、いつしか生物に関係した仕事に就きたい、と思うようになっていました。
 医学部進学を決めたのは遅く、高校3年の初夏頃です。理系学部の中でも、ヒトを対象にあらゆる方面から研究する、医学部のそのユニークさに心惹かれ、この分野を勉強・研究してみたいと思いました。もっとも、当時世間では『就職氷河期』の話題ばかりで、不安を覚えた私は就職に役立つ資格が欲しかったのもあります。
 医学部に入学して意外だったのが、研究をしたいと考える学生が少数派で、はじめから研究よりも病気の診断や治療を主とした臨床医になると決めている同級生が多かったことです。病気を研究することが、診断方法や治療法の確立につながるというのに...。ひょっとすると、多くの医学生は『研究すること』の実感が持てないから、基礎医学を選ばないのかもしれません。そう考えると、高校生の時に課題研究を通して、『研究すること』の重要性、その難しさと楽しさを体感できた私はラッキーでした。
 みなさんも、課題研究や成果発表などを通して、いろいろと考えさせられていることと思います。今の経験は、きっと将来進路を決めるにあたって選択肢を増やしてくれると思います。
 私はみなさんに課題研究を通じて、なにより好奇心を身につけてほしいと思います。疑問をいっぱい探して、物事をもっと深く知りたいという姿勢や、教科書などに書かれたものと実物を比べて、その違いに感動し楽しむという姿勢。この姿勢はどんな進路を選ぼうとも、課題に臨む際に役立ちます。
 現在私は医学科の5年生で、大学病院でポリクリやクリクラとよばれる実習を行っています。具体的には、外来や手術の見学をしたり、医師と一緒に患者診察をさせてもらったりしています。そこでも、疑問に思ったことを質問することでより充実した実習に作り上げることができますし、積極的に様々なことに興味を示すことでより多くの手技を見学・体験させてもらっています。実習では、今まで座学で学んできたことを実際に見て、治療過程を学ぶことができ、充実した毎日をすごしていますが、同時に患者さんと触れ合うことで医師になるという緊張感・責任感を実感させられています。

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