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「人こそが企業の財産」・・「人こそが学校の財産」

2013年9月13日

 学校で「生徒を大切にしよう」というスローガンが掲示してあったとしたら、どう思われますか。学校で生徒を大切にするのは当たり前で、管理者から見れば、教員の仕事でありまえで、そのようなことを掲げなければならないのは、最近の教員が個人主義で生徒の面倒見が悪いことに対する戒めだととらえられるかもしれませんね。学校における教員は会社では社員、生徒は顧客ということでなります。

『マネジメント』の著者ドラッガーがニューヨーク大学の大学院で教えた頃の教え子で、のちの世界的なアルミニウム精錬会社アルコアのCEOに就任したポール・オニールという人物の話です。オニールにドラッガーの授業で、印象に残っていることはありませんかと尋ねたところ、オニールは、手帳の間に挟んで持っていた古いメモを見せてくれたといいます。

 そのメモには、大学院の授業でドラッカーが黒板に書いたものをそのまま写したという、三つの質問が書かれていました。

①「あなたは、会社で敬意を払われていますか?」
②「あなたが仕事上の能力をつけようと思って、勉強しようと考えたり、自己啓発に励もうとした際に、会社は応援してくれますか?」
③「あなたが会社に貢献していることを、会社は知っていますか?」

 ドラッカーはこれを黒板に書きながら「この三つの質問を社員に問いかけてみて、何割の社員が『イエス』と答えるかによって、その会社がいかほどのものかが分かる」と話したそうです。
 ドラッカーはマネジメントの柱として「顧客」のことを考えろと絶えず言い続けました。顧客が何を求めているかを知り、それを提供することこそが企業がなすべきことだというのが、ドラッカーの考え方の柱です。そして、もうひとつの柱が「従業員」、組織で働く人々です。いくら誠意を持って、顧客の求めているサービスや商品を提供しても、働く人々が仕事に生きがいや幸せを見出せなければ意味がありません。

学校も会社も、多くの人で構成された組織です。成功するマネジメントの仕方は似ているのではないでしょうか。顧客(生徒)も大切ですが、組織に所属する教員自身も自己実現に向けて誠実に努力し、管理者はそれをちゃんとみているというのが学校のマネジメントにも必要だと思います。

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