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ESD日米研修後の実践と今後の抱負

2011年5月27日

岡山ESD プロジェクトに 2005年の発足時から重点取組組織に指定を受けて、これまで、自然体験や動物飼育を中心にした教育実践として①両生類の生物学的な研究と保護活動と②生徒による環境調査活動、③小学校の学校飼育動物について教材化をしてきました。なお、学校全体としては、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール事業(SSH)で、国際比較で女性の科学技術者が極端に少ない日本の現状を改善することを目指して、「女子の理系進学支援」を研究課題にして取り組んでいます。
 昨年のアメリカでの研修では、①アメリカでの学校飼育動物の状況を知ることと、②アメリカの環境教育の実情を知ることを目的に参加しました。現地では、多くの学校に動物が飼育されていることや、高校でも、哺乳類や爬虫類など、日本では飼われることのない種類の生き物が飼われていることを知りました。また、学校の近くに環境教育を支援するような施設がある場合は、連携して自然体験を重視した教育が実施されていたり、太陽光発電パネルやビオトープを整備している学校も視察できました。
研修後、国際交流に生かせる教材開発を試みました。具体的には、①飼育動物を題材にした教材、②外来種による生態系のつり合いへの影響を題材にした教材、③森林の役割(二酸化炭素吸収能力)を題材にした実習を考えました。①は、日本では明治時代から学校で動物が飼ってきた歴史があるので、「学飼育動物が必要か否か」のテーマで、英語によるディベートの授業を実施してみた。動物についての日米の考え方を比較する具体的な教材になると考えました。②は、国外から日本国内に導入された外来種は2000種を超えるといわれ、身近な生態系へも影響する段階にはいっているので、学校近隣に生息するアカミミガメ(アメリカからペットとして輸入、野生化)の調査を通して、環境問題に目を向けさせてことを考えました。また、③については、大学と連携した実習として、「人間が放出する二酸化炭素を吸収するにはどのくらいの森林が必要とされるか」を求める森林調査を体験させ、生徒に森林の役割を再考してもらうことを目指しました。
今、次の段階として、現在実施している生物多様性を学ぶ環境学習として実施している研修旅行(マレーシア・8泊9日)に加えて、先進国である(多くの自然資源を利用する側の)アメリカの生徒や先生方と環境問題をテーマにして交流するプログラムを開発したいと考えています。

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