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ボルネオ研修旅行の報告(2010年6月「学園だより」の原稿)

2010年5月21日

2010年3月23日から3月31日の日程で、ボルネオ島の北部マレーシア国サバ州で研修旅行を実施した。

 3月23日から31日までの9日間の環境学習と国際理解を目的にしたボルネオ研修に高校生16名が参加した。この研修は、マレーシア国立サバ大学熱帯生物保全研究所と連携して実施しているものである。最初の2日間は生物の多様性を中心に扱った講義を受け、その後で世界遺産のキナバル公園、マングローブ林、キナバタガン川流域、海洋自然保護区で自然観察、森林火災の跡地での植樹体験などをしながら、自然保護・環境保全について学ぶ内容になっている。今年で4回目になる。
 連日30度を超える赤道直下の熱帯。ムスリムから流れているイスラムの音楽。肌を出さないように長い布を纏った女性。立ち並ぶ真新しい住居。水上村近くに打ち上げられ集積したゴミ。リンギットという貨幣単位。巨大な大学のキャンパス。生物標本の保管庫はコクヨ(日本)製、初対面でもにこやかに笑顔を見せる人たち。一生懸命英語で話しかけてくる高校生。宿舎の食堂で給仕してくれた高校生と同年代の少女たちの笑顔。楊貴妃も好んで食べていたといわれている「ツバメの巣」の採取がおこなわれる巨大な洞窟。自然林を伐採してつくられたアブラヤシのプランテーション。口の中に広がる果物の女王マンゴスチンの味。川岸で休憩しているワニ。テングザル。サイチョウ。道路脇まで迫ってくる山火事。
 これまで多くの生徒が想定していた外国は、「欧米」ではなかっただろうか。その彼女たちの目の前に広がる光景はどのようにうつったのだろうか。世界にはいろいろな異文化があること、そして、日本はアジアにあるということを再認識してもらえたと考えている。

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