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広島大学両棲類研究施設・三浦郁夫先生

2009年2月 2日

いろいろな日本産のカエルを持参しての授業、両生類の研究の話から、ヒトの進化、性分化、性染色体の将来、オオサンショウウオのDNA配列の話まで、盛りだくさんの内容であった。

【生徒の感想】
 今回の講演で最も印象深かったのはヒトの進化の話でした。ヒトは直立二足歩行で、進化上ヒトに最も近いチンパンジーはナックル歩行という大きな違いがあり、一体何のためにその違いが生まれたのかという話題から始まりました。今までの説では森からサバンナに出たからとされていましたが、同じように二足歩行に変化していったペンギンの例を元に、水に入ったからではないかという仮説を聞いて最初は驚きました。しかし、ヒトは汗という無駄な行為をする、嗅覚が鈍い、皮下脂肪が多い、などの今の状態に生きるには非合理的な性質をもつことと、その前にお話頂いた獲得形質の“後戻りできない”という話を合わせて考えると本当にそうかもしれないと思い、二つの仮説がかみ合っていく様に感動しました。黒と黄色のサンショウウオのみごとな形質変化、Y染色体が消えても代わりを用意する、などのことから生き物の変化はいつも最適で無駄が無い選択をしていると思っていましたが、獲得形質の話を聞いて案外回り道もしているのだなと思いました。進化の話や、遺伝子の話ははっきりしていない部分があり、まだまだ色んな可能性が存在しているのだと感じました。
 また講演の導入で、普段見比べることのできない様々な種類のカエルを実際に見ることができ、とても楽しかったです。アルビノのカエルがいることも初めて知り、その姿にとても驚きました。ウシガエルがアメリカザリガニのために輸入されたことも初めて知り、ザリガニを捕獲できることにも驚きました。
 他にも遺伝子音楽のお話で、遺伝子配列を音楽にしようというロマンチックな発想がすばらしく、大切だと感じました。感覚的なものとロジカルなものが結びつくことに驚き、遺伝子は神秘的だと改めて感じました。

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講義の様子

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モリアオガエル

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カジカガエル

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生きたカエルを見つめる


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