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ヒナイ川流域のマングローブ

2008年10月 9日

マングローブ植物は、種類によって生育する環境が異なる。ヒナイ川から上流に向けてシーカヤックで漕ぎながらマングローブ林を眺めていくと、一番下流の船浦湾に沿って生息するのがヤエヤマヒルギ、そして、上流に向けて、メヒルギ(あまり多くない)、そして、赤紫色の花をつけたオヒルギが群生している。ピナイサーラの滝まで行く道の近辺の湿地にはサキシマスオウ(板根が特徴)の大木を見ることができる。

●ヤエヤマヒルギ
高さ10m以上にもなる常緑高木で、白い花をつける。河口や汽水域に生育する。たくさんのタコ足状の支柱根が特徴である。

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群生するヤエヤマヒルギ

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ヤエヤマヒルギの花

●メヒルギ
高さは7~8m程度である。幹は直立ししている。幹の周囲に呼吸根として板根を持ち、干潟の泥地に安定して株立ちする。花期は初夏。オヒルギに対してメヒルギと呼ばれるのは、本種の胎生種子が、オヒルギよりも細く女性的であることに由来する。

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メヒルギ

●オヒルギ
高さは10mまで成長する。花期は晩春から夏。直径3cm程度の花をつける。花でよく目立つ部分は萼であり、赤色をしている。胎生種子はメヒルギより太く、先端に向けて次第に細くなっている。胎生種子のピークは9月で、顎の内側から先端の芽ごと抜け落ち、海流散布により分布を広げる。

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群生するオヒルギ

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オヒルギの花

●サキシマスオウ
立派な板根(1mを越えるものもある)が特徴で、この板根を切り出してそのまま船の舵として使用したという歴史がある。高さは2mくらいになる例もある。

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サキシマスオウ

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サキシマスオウの板根


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