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「私と出会う喜び」 鈴井江三子先生の講演

2007年11月20日

 高校時代から今に至る、鈴井先生の”自分史”を語っていただいた。その中に人生を歩む中での、人との出会いや、生き方を貫くことの大切さを語っていただいたと考えている。

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いろいろな国々への旅

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看護士そして助産婦、大学研究者へ

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講義の途中でリラックス

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働く女性の歴史

【生徒の感想】
● 鈴井先生のお話は、身を乗り出して聞きたくなるほどおもしろいものでした。今回の講演は研究についてではなく、先生の今まで歩んでこられた人生の体験談が主でした。とても活動的にアメリカやヨーロッパアフリカなど数多くの国に行かれて、そこで感じたことが元となり今の先生が作られたのだということがひしひしと 伝わってきました。
 先生が私達ぐらいのときは「この授業はもう二度と受けることができない」と思って授業をうけていたそうですが、私は今までそのようなことを思って授業を受けたことはなかったと思います。しかし、そう思いながら授業を受けると今までよりさらに授業の大切さを感じることができ、一段と授業にも身が入ると思います。
 また、先生は「海外へ行くメリットは、いろいろな文化や様々な肌の色を持った人の中で自分はどうかということについて考えることが出来る。」とおしゃっていました。私も海外は、ニュージーランドとマレーシアしか行ったことしかありませんが、他の国の人と触れ合う中でいつも「自分はどうなんだ」と考えます。欧米 諸国の人々は「経済的生活ができて一人前、自律・自立した」という考えを当たり前と思っています。しかし日本の女性たちは最近になってやっとこのような考え方をするようになったそうです。このように国が違えば、考え方も異なります。その中に自分を置いた時、まだ17年しか生きていない木の種である私は、「これからど うやって生きていけばよいのか」ということがはっきり分かるはずがありません。しかし、まだやり直しがきく今だからこそ、いろいろ欲張って生きるのも悪くないと思うことができました。
 最後に先生のお話の中で最も胸を打たれた言葉があります。それは、「自分のライバルは自分であり、また親友も自分である」という言葉です。人と関わることは、他人と自分を比較するのではなく、自分をより高め、豊かな人間にするために不可欠なこととであると感じました。
●先生のお話からは全体を通して「今を大切に」とか「自分を大切に」というメッセージが強く感じられました。先生の、波瀾万丈というかすごくアクティブな生き方を聞いて、先生は本当に自分が納得して生きていけるように日々頑張られているんだと感動しました。有名になって高い地位が得られると、たとえその人が間違った事をしていても許されてしまいます。最近のニュースを見ていても、そうやって偉い人が悪いことをし続けて逮捕されるような事件がたくさんあります。鈴井先生は、すごく努力して有名になられてから、(もちろん先生は悪いことをしたのではありませんが)、自分が主のようにそこにいること、ワンマンでやっている自分に疑問を感じて、また新しいことを一からやり直す決意をしたという話を聞きました。そうやって、自分を客観的に外から見たりとか、少しでも楽をしている自分自身に気付くということは本当に難しいことだと思います。それはきっと私だけでなく、人間みんなが簡単にはできることではないから、政治内などで罪を犯す人がたくさんいるのだと思います。だからこそ、鈴井先生は“自分に厳しく”できる本当に強い方なんだとすごく尊敬しました。自分に厳しいだけでなく、先生は常に何かに対する興味や、勉強したいという意欲にあふれた方だから、そういう生き方ができたのではと思いました。
 先生がおっしゃられた、「仕事も勉強・留学も、結婚・出産・育児・家庭も…と人生を欲張ることが大切」という言葉が非常に印象的でした。自分は忙しいからといってすぐに何でもあきらめてしまうのでは、本当の忙しい人とは言えないんだと思いました。また、先生は「同じ人間なのに…なんであの人にはでき
て、私にはできないの?」と悔しく感じて、頑張ろうとする気持ちが出てくると言われていました。そんな負けん気の強さというか、自分の可能性を信じて、とにかく努力することの大切さも知りました。その他にも、自分が“ブランドになる”ことで、ありのままの自分に出会えるということや、私たちは生まれた瞬間から死に向かっているのだから、いかに満足して死ぬかを考えて生きろという言葉、そして「今」というときは二度とかえってこないのだから、人生「花」を咲かすのではなく、「木」にならなくては!!ということなど、先生のおっしゃる一言一言が、すごく衝撃的で書き留められないほどでした。
 それから、情報操作にあふれた現代では、日本語の情報だけでは偏りがあり、正しい情報を得るには英語を読まなくては!世界へ飛び出さなければ!!と言われたことについてですが、こういう先生の考え方は、今まで聴いてきた田崎先生を始めとする研究者の方々と共通する点があるのではないかと思いました。これからは、国内での研究だけでなく、世界規模で活躍する力が必要とされているんだなと感じました。

● 物事の例えが凄くわかりやすく面白かったです。他の物と交わることで初めて自分が発見できるとだけ聞いていれば曖昧にしか理解出来なかったと思いますが、明らかに見た目で区別のつく果物の例えでしっかり理解することが出来ました。

 ”主(権威的な立場)”になってしまうと自分の成長が止まるというのには納得しました。あまり上の立場に立つと間違いがあっても、下の立場の人は気に入られることだけを考えて、誰も反発が出来なくて結局間違ったまま進んでしまい、いつかは恥をかくこともあると思います。

 『頑張れ』という言葉が嫌というのには同感しました。応援されたくないわけではありませんが、今努力していることがあっても、それが認められず、『そんなの頑張っているうちに入るか!』と叫ばれているような気分になります。どうしても必ず『頑張れ』といわれる体育祭など、特に耳にしていて気持ちが辛くなります。

 誠意を込めて話し合えば理解されるなんてやはり無茶だと思いました。考え方は人それぞれ同じことなんて無いし、言葉の解釈でも違うのだから互いに納得するのは難しいと思いました。ちょくちょく口論になる友達が居るのですが、しばらく口論してこれは理解しあえないなと判断すると互いに『まぁそれも個性だよね?』と、とりあえず納得するのが常です。

 「勉強しろ」と子供に言わないと言っていましたが、言われる側が言うのはおかしいですが、それは効果的なことなのではないかと思いました。言い訳ととられるのはわかっていますが、やはり『しろ』とか命令されるとどうも逆にしにくくなることが多いです。皆が皆そうだとは思いませんが、皆が皆『勉強しろ』と言って効果があるとは思えません。

 研究者というと硬い雰囲気の人のイメージを持っていたのに講義の度にそうでもないことに気付かされてはいましたが、鈴井江三子先生はイメージ違いにも程があるくらいノリの良い人で驚きましたしとても楽しむことができました。それでも途中眠気に負けていたことはとても悔しいですが。『女前』という言葉が一番印象に残りました。鈴井江美子先生が言っていたから尚更そうだったのかもしれませんが、『女』とついているのに『綺麗』とか『可愛い』という印象は全く無く『男前』よりも『格好いい』という印象だけが強くありました。無理な気もしますが鈴井先生みたいに、親の反対を押し切れるくらいに熱心に取り組めるような自分が思ったことは堂々とはっきりと伝えられるようなそんな『女前』になりたいと思いました。
●今回のお話は、研究についての講義が多い中で、自分の人生についての体験談が主で新鮮であったと同時に、非常におもしろいお話でした。自分をつらい中に落としてでも、そこから学べることの方を大切にするという先生の考え方がすごいと思いましたが、容易にはまねのできない生き方であると感じました。一度地位を得てしまうとそれを手放したくないし、それを得たことで満足してしまうのが人だと思います。しかし先生は、1度得た地位を捨ててでも次の世代に繋いでいくこと、学び続けることを選ばれました。その覚悟は並大抵ではなかったと思います。だからこそまねできないと感じたのだし、自分に厳しくあり続けることのできるすごい方だと思いました。
「人生は1回しかない」そんなことはわかりきったことだけれども、その本当の意味を理解している人は本当に少ないと思います。鈴井先生は本当にその意味を理解して生きていらっしゃるのだと感じました。先生は学生時代、「この授業はもう2度と受けることができない」と思って授業に臨んでおられたそうです。私は今までそんな風に思って授業を受けたことがありませんでした。このことで私は考えが甘かったんだなあと実感させられました。これからは先生のような姿勢で授業に臨みたいと思います。
先生がおっしゃられていた「仕事も勉強・留学も、結婚・出産・育児・家庭も…人生を欲張ることが大切だ」という言葉が非常に衝撃的でした。それでは、自分は?と考えるとこの中のほんの1つでさえも完全に行えていない、どこかで諦めてしまっている自分を感じました。先生は、「同じ人間なのになんであの人にはできて私にはできないの?」と悔しく思い、頑張ろうと思えるのだと話しておられました。そんな負けず嫌いさというか、向上心というか、自分を高めようと努力する、その積み重ねの強さをを教えていただいたように思います。
 先生が講義の中で一番に強調されていたのは、「今」を大切に、ということです。そう思うからこそこのような、すごい生き方ができるのだとひしひしと伝わってきました。私も先生のように「今」を大切にする生き方が出来るように頑張りたいと思いました。

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