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元教師・三宅(現学生・後藤)のアメリカ滞在記

2004年11月21日

生物を本校で教えていた三宅先生からメールです。

アメリカに渡って早いものでもう半年が過ぎました。が,まだまだネイティブの話すスピードにはついていけません。通っている語学学校が大学のESL(英語を母語としない人のための英語クラス)というせいもあるのでしょうが,会話はなかなか上達しません。今のところ一番鍛えられたのは耳かな。テレビでもニュースなどは比較的聞き取れるようになりましたが,ドラマのように普段の会話がふんだんにあるものはまだまだ????状態に陥ります。でも,以前感じていた「海外留学か~,すごいのね~」という感覚はなくなりました。というのも,日本から留学している大学生はTOEFLである程度のスコアをとっていない限り,1年程度の留学=語学学校止まりだからです。やはりアメリカ留学というなら「英語はできて当然,それ以外に何のスキルを身につけようとしているのか」が問題かなと感じるようになりました。私自身は生活のためというのが目的だったものの,少々学校の性質が違ったために本来の路線とは別の方向に行く可能性も出始めました。どうせなら大学で何か勉強しようかな~・・・なんて思い始めています。が,また引越しの可能性が出てきたためにそれも躊躇している状態です。

語学学校に通いだして痛感したこと。
・自分の意見を持つことが大切
 
例えばReadingのテストでの質問でも必ずといっていいほど自分の考えを答えさせられる(自分の意見がない→答えが書けない)。Speakingでも,テーマについて意見が言えないと発言の機会がない→評価が低い。

・Grammarは高校GrammarがマスターできていればほぼO.K.

Grammarで問題になるのはアメリカ人感覚が必要なもの。例えばassumptionやtense。assumptionだと,どの程度の可能性があればmustで,どの程度ならmayなのか・・・といったもので,tenseだとright nowってどの程度の範囲なのか。日本語だと「ちょうど今」という訳になるけれど,アメリカ人感覚の「ちょうど今」っていつからいつまで?といった具合。こればかりはアメリカ人に聞くしか理解する方法はないですからね~。

・WritingはOrganiationが大切なのは日本語と同じ。

ただ,書式がある程度決まっているからパターンを知る必要がある。

・譲り合いは当たり前

出入り口のドアでも,自分の後ろから歩いてくる人がいるかどうかほとんどの人が確認しており,いればドアを開けて待っていてくれる。当然「Thank you.」と「Sure./You are welcome./Uh.」がその後に続く。場合によっては「我先に」ということもあるけれど,でもぶつかったりすれば「Sorry」と謝るのが一般的。
パリで日本語の1日観光ツアーに参加したら,久々に日本人おじちゃんおばちゃん集団の無言の押し合いへし合いにあって,辟易でした。そうそう,最後になりましたがボストンの科学博物館に行った際に人類コーナーで感心したことが一つ。人の一生について展示しているコーナーがあったのですが,そこのビデオコーナーでは臨月→陣痛→出産シーンをありのままの状態で放映していました。そして,それを見ているのは・・・ほとんどが幼稚園から小学校低学年くらいの子ども+親で,子どもの中に手で目を覆いながらも指の隙間から一生懸命見ていたりしたのがとても可愛らしく感じました。この年代からすでに性教育が始まってるのだなぁ~と感心した瞬間です。また,他に体の仕組みについての展示コーナーでは,年配のスタッフが10名近くいて実際に動物の臓器(多分ブタ)を子どもに説明しながら薄手のビニール手袋越しに触らせていました。(指の奇形乳児の術前術後の写真展示もあったり・・・)そして,展示の多く
が子どもの目線になっている或いは踏み台が用意してあるといった具合でした。何箇所かアメリカに来て自然史博物館や科学博物館にいきましたが,科学博物館の多くは「子どもでも大人でも楽しめる」ような展示になっており,来館者のほとんどは親子連れでした。Nursingの授業でもとるようになればまた情報提供もできるかな~と思っています。

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