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SELP では、私たちが英語を学ぶうえで、先人が考えてきたごく当たり前のことを、ていねいに学習していくことを方針にしています。それには、「英文法を理解し、よく音読し、暗唱し、それを使う」という本来必要とされることを、教える側も学ぶ側も地道にやっていくことだと考えています。基礎が不十分なままで、将来スピーチ , ディベイト , ディスカッションなどの訓練をしても、うまくいかないと思われるからです。
Progress 21の教科書を開けば、たいへんむずかしそうに見えて不安になるかもしれません。そこで、この教科書をもっとわかりやすくするために、毎回のレッスンごとのワークシートを配布しています。このワークシートは、本校のSELPのレッスンの中心部分となっています。Progress 21を理解しやすくするためのアイデアや工夫を取り入れた独自のワークシートで、安心してこの教科書に取り組んで下さい。
Progress 21の真髄は豊富なパターン・プラクティス(Audio-Lingual Method)にあります。現在の英語教育は、「コミュニケーション中心」の方向へ傾倒しているようですが、反面、基礎力の低下という問題もよく耳にします。この問題は、斉藤孝氏・斉藤兆史氏の共著「日本語力と英語力」(中公新書ラクレ)の中でも指摘されています。この両氏は、無意味な「コミュニケーション」連呼を止めると同時に、文法、読解、素読、暗誦、反復練習などを含めた「型」の訓練項目を盛り込むことを提言し、「右手に素読、左手に文法」という主張をしています。
Progress 21は、両氏の提言を満たしている教科書です。日本人がゼロからスタートして英語を習得するために必要な 「型」の訓練(Speak)は、この教科書が誕生したときから一貫して組み込まれております。パターン練習(反復練習)をあらゆる文法項目に用意している Progress 21に相当する教科書は、他には存在しておりません。
SELPではパターン・プラクティスで扱う文法が理解しやすくなるように、ワークシートを作成しております。このワークシートでは、 Speakの練習を口で反復練習し、同時に筆写していきます。声に出し、またそれを書く作業をすることにより、より学習内容が定着します。また、ワークシートを見れば、 Speak の英文が筆写して残っているので、授業のポイントが後でよくわかります。「音読し、書く」ことを基本に置いております。
SELPでは、文法指導には力をいれていますが、オーラル面を軽視しているわけではありません。世の中では、文法はオーラルとは相反するものとして語る傾向がありますが、文法とオーラルの両面を大切にすることが、本来英語学習として必要で、当然のことだと考えています。
SELPでは、絵やフラッシュカードで場面をつくることにより、「導入はいつも英語」でおこないます。
「教科書の内容について、英語を使う姿勢」で授業をすすめていきます。それを継続すると生徒は聞き取りに慣れてきて、日本人の教師が英語を使うのが当たり前だと思っています。
国弘正雄氏の「英語の話しかた」や斉藤孝氏の「体を揺さぶる英語入門」によると英語の音読がいかに英語学習に必要であるかがわかります。また、野口悠紀雄氏の「超勉強法」「超英語法」などからも、音読・暗唱の効果はよく知られています。 SELPの授業では、各レッスンの本文を十分音読して、結果的に丸覚えするように指導していきます。
音読を十分練習したら、それを書いて定着させる必要があります。 SELPでは、各レッスンについて筆写プリントを用意しています。これをレッスンごとに書いて提出してもらいます。その際、レッスンの小テストを実施し、その英文が書けるかどうかチェックします。書くことで、自分の記憶のあいまいさが明らかになり、確実に理解しているかどうかが診断できるからです。
学んだ範囲の英単語を復習し定着するために、英単語テストを年3回実施しています。
Progress21 book1 ・2・3の英単語数は、高等学校の英語の教科書(英語 I )に相当する語数を含んでいます。それを十分に身につけるために、英語語彙力テスト(100問テスト・ 80点以上が合格)が必要です。繰り返し復習しながら勉強できるようにテストを作成しています。
中学校卒業時までに、出来るだけ多くの生徒が、準2級に合格できるように指導します。中学校3年間で、およそ全体の3分の1の生徒が準2級に合格し、2級にも数名合格しています。