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(国弘正雄著 「英会話・ぜったい・音読」より)
「先生、英語がなかなかうまくならないのですが、どうやったらせるようになりますか」と質問されることがあります。こんな質問を受けた場合、 「あなたは、声を出して読んでいますか」 と私は逆に聞き返すようにしていますが、「はい」と元気な返事はなかなか戻ってきません。ほとんどの人が「いいえ・・・」といって口ごもります。 声を出さないで英語を勉強している人の英語力はかわいそうなほど伸びません。
英語を本当に身につけようとするには、英語を理解する基礎回路の構築が先決です。建築に例えれば基礎工事です。家を建てる時、基礎工事することなしに、柱を立てたり屋根を造るなんてことはしないはずです。英語の勉強もまったくこれと同じです。 基礎回路ができていない段階で、雑多な新しい知識を吸収しようとしても、ざるで水をすくうようなものです。単語や構文などをいくら頭だけで覚えたとしても、実際の場面では使えません。
わたしの友人の川村徹氏は「音読」に関し、絶妙なたとえで、次のような趣旨で解説してくれています。 「 要するに英語というのは頭だけでは無理です。スポーツと同じで練習が必要です。その練習の1番簡単なのが音読です。野球で言えば素振りでしょう。素振りはバット1本あれば、どこででも、1人で出来ます。 音読はガス釜の種火作りのようなもので、種火さえつけば、後は燃料を追加さえすればどんどん火は燃えます。」と。
英語学習においては、この「種火」をつけるために辛抱強く木と木を摩擦するプロセスが、音読だと言えましょう。種火(=英語の基礎回路)がついていない段階で、単語やイディオムを覚えようとしても、なかなか効果は上がりません。しかし、いったん種火さえついてしまえば、投入した燃料に比例して火は燃えるのです。