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選定における検討内容

西表・自然環境コースの旅程

1995年7月から1997年8月、本校では、「清心中学校・清心女子高等学校の展望」を考えるプロジェクトが計画された。このプロジェクトでは、アンケートを中心にして、これから学校が進めていく教育改革の方向について検討した。

今回のプロジェクトまで、教育内容などについての本格的なアンケートが実施されたこと はなかった。今までの教育活動の見直しとともに、学校教育の構成者である教職員・生徒・保護者の意見に耳を傾けることも必要と考え、計6回(本校教員対象 4回、生徒対象4回、保護者対象2回)を実施した。教員対象アンケートの内容は、

  1. 生徒会・生徒指導
  2. 教育課程
  3. 宗教教育・広報・入試・進路
  4. 行事

であった。アンケートの内容は、メンバー8人がテーマ別に分担して試案を作成し、会議で検討及び校正を加えて完成した。実施後は、2回に分けて夏季研修会 (1996年8月30日と1997年8月29日)で結果を報告した。詳細については、具体的なアンケート結果を除いて、結論の一部をホームページに一部掲載している。

修学旅行については、現在の修学旅行には不満もあるので、より充実した内容に変更する 時期にきているという結論に達し、新しい企画を館が考えることになった。この15年間では、

  1. 箱根方面(金時山登山)
  2. 信州・関東方面(永平寺・黒部ダ ム)
  3. 金沢方面(市街地自由行動)
  4. 長崎方面(五島列島・ハウステンボス)

と方面を変えてきたが、団体行動が中心の旅行的な企画であった。新たな研修は、 学習を中心とした研修旅行として企画された。行き先は沖縄で、「歴史文化」、「戦争平和」、「自然環境」の3つのコースに分かれて、研修することが決まっ た。私たちが企画した経緯及び研修旅行(直接関係した自然環境コース)について紹介したい。

これまで1998年度まで実施してきた長崎・五島方面の研修旅行を振り返って

設定の意図
  1. カトリック校としての特色を強く出す。(教会巡り・浦上天主堂ミサ・祈り)
  2. 完全中高一貫制を想定して、6年間で一回実施する。
問題点
  1. 完全中高一貫性ではなく、高校入試を実施しることが決定した。
  2. 周辺の公立中学校出身者にとって中学校で体験したコースと重なる。
  3. 高校1年3月実施は完全中高一貫制でないためメリットがない。

清心中学校・清心女子高等学校の展望

プロジェクトチームのアンケートから
(教員対象1997年7月実施)

問221:研修旅行は、学習活動に関連した内容を含むものにして欲しい。

問221:研修旅行は、学習活動に関連した内容を含むものにして欲しい。
はい 51%
いいえ 49%

問100:高校研修旅行の内容(五島列島・長崎方面)についてどう思いますか。

問100:高校研修旅行の内容(五島列島・長崎方面)についてどう思いますか。
ア、前年度の反省のもとに、ほぼ現行の企画で実施するのがよい。 12%
イ、場所、内容ともに変更したほうがよい。 73%
ウ、わからない。 15%

問101:これから企画されるとすればどのような内容を中心にした研修旅行を考えたらよいと思いますか。

問101:これから企画されるとすればどのような内容を中心にした研修旅行を考えたらよいと思いますか。
ア、各教科の学習内容を深め、将来の進路を考える材料が得られるようなもの。 54%
イ、スポーツ・登山などの体験を含んだもの。 12%
ウ、集団としての規律ある生活を学ぶもの。 11%
エ、各種イベント・遊戯施設での楽しい休験を盛り込んだもの。 11%
オ、大学・企業訪問など進路学習をふくんだもの。 12%

問102:高校研修旅行は、現在高1の学年末に実施していますが実施時期についていつが適当であると思いますか。

問102:高校研修旅行は、現在高1の学年末に実施していますが実施時期についていつが適当であると思いますか。
ア、高1の学年末の時期 16%
イ、高2の1学期(初夏)の時期 27%
ウ、高2の1学期末後(夏)の時期 33%
エ、高2の2学期(秋)の時期 17%

清心中学校・清心女子高等学校の展望

プロジェクトチームのアンケートから
(教員対象1997年7月実施)

問221:修学旅行について従来のように1学年が同じ場所に集団で行くというのではなく、教科の先生が企画したいくつかのコースから、クラスの枠を超えて選ぶという形で実施している学校もありますどのように思いますか。(進学I)

問221:修学旅行について従来のように1学年が同じ場所に集団で行くというのではなく、教科の先生が企画したいくつかのコースから、クラスの枠を超えて選ぶという形で実施している学校もありますどのように思いますか。(進学II)

問221:修学旅行について従来のように1学年が同じ場所に集団で行くというのではなく、教科の先生が企画したいくつかのコースから、 クラスの枠を超えて選ぶという形で実施している学校もありますどのように思いますか。
  進学I 進学II
ア よいと思う。 57% 61%
イ 従来のように一団体で行きたい。 18% 17%
ウ どちらでもよい。 25% 22%

問222:本校では中学校の修学旅行がありませんが、そのことについてどのように思いますか。(進学I)

問222:本校では中学校の修学旅行がありませんが、そのことについてどのように思いますか。(進学II)

問222:本校では中学校の修学旅行がありませんが、そのことについてどのように思いますか。
  進学I 進学II
ア、あったほうがよい。 62% 62%
イ、なくてよい。 11% 10%
ウ、どちらでもよい。 27% 28%

問223:修学旅行で外国に行くことについてどのように思いますか。(進学I)

問223:修学旅行で外国に行くことについてどのように思いますか。(進学II)

問223:修学旅行で外国に行くことについてどのように思いますか。
  進学I 進学II
ア、行ってもいいと思う。 82% 87%
イ、学校から行かなくてもよい。 18% 13%

問224:修学旅行について、どのように計画したらよいと思いますか。(進学I)

問224:修学旅行について、どのように計画したらよいと思いますか。(進学II)

問224:修学旅行について、どのように計画したらよいと思いますか。
  進学I 進学II
ア、従来のように、教師の側で検討を重ねて計画したものに参加する形でよい。 8% 1%
イ、生徒の希望をアンケートのような形で聞き、希望を考慮して計画してほしい。 64% 61%
ウ、どちらでもよい。 28% 31%

問226:本校に対する意見として、次の項目でそう思う場合は「はい」、そう思わない場合は「いいえ」で答えてください。…五島への研修旅行は変更してほしい。(進学I)

問226:本校に対する意見として、次の項目でそう思う場合は「はい」、そう思わない場合は「いいえ」で答えてください。…五島への研修旅行は変更してほしい。(進学II)

問226:本校に対する意見として、次の項目でそう思う場合は「はい」、そう思わない場合は「いいえ」で答えてください。
…五島への研修旅行は変更してほしい。
  進学I 進学II
はい 60% 61%
いいえ 40% 39%
沖縄研修旅行の決定(1998年5月)

発展科目検討委貝会へ研修の見直し(目的地および2~3の集団にわけることもふくめて)が依頼された。その際見直しの方向性として「発展科目との連動をはかり、研修内容に幅を持たせ、充実させる。」ことも合わせて依頼された。

(1) 実施形態について
  • 1案 学年全休で同じ場所、同じ行程で実施すること(1案)
  • 2案 学年全体でまず同じ場所に行き、途中、いくつかの行程に分かれ、最後に合流する。
  • 3案 いくつかの旅行地を設定し、最初から最後まで別々の行程に学年が分かれて実施する。

結論:研修内容の充実のためには3案が理想的だが現段階では2案が妥当。実施形態について3年程度で検討していく必要がある。

(2) 旅行地について

<沖縄案>

研修時期を考慮する必要があるが、前回(五島列島)最終案まで残り、かつ1ケ  所で多彩多様な研修の展開が可能であるということで、沖縄に行き先は沖縄に決定した。そして、1999年度の高校2年生より沖絶研修旋行(自然・環境 コース、歴史・文化コース、、戦争・平和コース)が実施された。2001年度で3年目である。

研修内容の担当は2001年度より教科主導型となる。
(1)研修旅行に関連した教育活動の涜れ
高1夏期休暇 「沖純に関するレポート」(蒜山合宿「学び方講座」で指導)
高1冬休み前後 オリエンテーション(コース説明)とコース希望調査
高1春休み
~高2 1.2学期
コース別事前学習 4~5回程度(LHRなど)、コース別「学習のしおり」の作成、コース別にレポート作成、「生活のしおり」作成。
高2 10月 沖縄研修旅行実施
高2 2~3学期 まとめの冊子作成
(2)見直しのためのアンケート(現高3生対象2001年2月実施)
第1問 あなたの参加したコースを選んで下さい
1 歴史・文化コース 84名
2 戦争・平和コース 89名
3 自然・環境コース 48名
4 参加していない 4名
第2問 あなたが「修学旅行」に期待するのは、どのようなことですか。以下の選択肢から1つ選んで下さい。
1 幅広い知識と教養を身につけること 20名
2 興味深いテーマに関してフィールドワーク(体験学習、現地調査)を行うこと 76名
3 将来の進路や自分の生き方を考えるための知的刺激をうけること 10名
4 友達との思い出をつくること 95名
5 観光地を訪れて、景色や風物を見物すること 23名
6 その他 4名
第3問 参加したコースの満足度はどのくらいですか。
1 満足している 101名
2 ある程度は満足している 75名
3 あまり満足していない 21名
4 満足していない 19名
5 分からない 5名
第4問 自分の興味・関心に基づいてコースを選択する現在の形式について、どのように思いますか。
1 コース選択制が良い 199名
2 学年全体が1つの同じコースで行くのが良い 23名
次の研修旅行を企画する方向性について

平成16年度以降の研修旅行の実施に関して各教科会議で検討する内容

  1. 実施形態としてコース選択制を継続することを前提に、さらに完全独立型のコース設定の可能性を検討する。
  2. 研修内容としてフィールドワーク(体験学習・現地調査・巡検)の充実をはかるために各教科主導で実施可能な旅行地・土-スを検討する。

※旅行地は国内に限らない。実施時期高校2年10月4泊程度。費用10万円前後。

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