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語学の学習においては読書を抜きにしては考えられない。母国語の習得においても国語の教科書だけでは不十分であることは言うまでもない。教科書で学んだ語彙や文法を基礎にして、新聞、雑誌、書籍等を読むことにより習熟するのである。
外国語の学習に於いては、母国語に比べてはるかに少ない時間、言語材料での学習にならざるを得ない。したがって外国語の授業においては少ない時間で基礎 を習得させるために文法に配慮した精読が中心となる。しかし、母国語の場合に比べて外国語の場合は一般的に言って教室外で新聞、雑誌、書籍等を読む機会は ほとんどない。よって精読で得た言語材料を基にして多読の機会を与えようと「実践英語」に多読を設定したのである。特に将来、生命科学に関することを学ぼ うとする生徒にとっては、しっかりと正確に論文等を読める基礎力を高校時代につけておくことが不可欠であると考えられる。
多読がいかに有効でも生徒が興味をもって継続して取り組めなければ効果はない。したがって次の点を配慮する。
以上の条件をを満たすために次の方法を計画している。
年度の始めと終わりには読解力の調査を予定している。読んだ量(語数)、読解力調査の伸び率、読後のコメント、レポートなどを総合的に勘案して評価したいと考えている。