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学校設定科目:「実践英語」

教育内容

実践英語授業風景 語学の学習においては読書を抜きにしては考えられない。母国語の習得においても国語の教科書だけでは不十分であることは言うまでもない。教科書で学んだ語彙や文法を基礎にして、新聞、雑誌、書籍等を読むことにより習熟するのである。
外国語の学習に於いては、母国語に比べてはるかに少ない時間、言語材料での学習にならざるを得ない。したがって外国語の授業においては少ない時間で基礎 を習得させるために文法に配慮した精読が中心となる。しかし、母国語の場合に比べて外国語の場合は一般的に言って教室外で新聞、雑誌、書籍等を読む機会は ほとんどない。よって精読で得た言語材料を基にして多読の機会を与えようと「実践英語」に多読を設定したのである。特に将来、生命科学に関することを学ぼ うとする生徒にとっては、しっかりと正確に論文等を読める基礎力を高校時代につけておくことが不可欠であると考えられる。
多読がいかに有効でも生徒が興味をもって継続して取り組めなければ効果はない。したがって次の点を配慮する。

  1. 生徒が自分のレベルに合わせることができる
  2. 生徒が自分のペースでできる
  3. 生徒ができるだけ多様な内容の本を選んで読める
  4. 生徒が英語で「物語の世界」を楽しむことができる

以上の条件をを満たすために次の方法を計画している。

  1. ほとんど文字のないレベルから一般のペーパーバックスに近いレベルまでの本を約700冊購入し、指導に役立てるため、書名、レベル、語数、内容等をパソコンにデータベース化する。
  2. 1単位(週1時間)の授業なので、授業時間中だけでなく、家庭等を含めてその他の時間にも読ませる。
  3. 授業時間中は、生徒は読むだけでなく読みたい本を選ぶ時間にもなる。教師はその選択のアドバイスをしたり、どんな本をどれだけ読んだかをチェックしたり、励ましたりする時間になる。
  4. 興味をもって楽しく継続して取り組めるように生徒には次の原則を守らせる。
    1. 辞書は引かない
    2. わからないところはとばす
    3. つまらなくなったらやめる
    指導する教師の原則は、
    1. 教えない
    2. 押しつけない

年度の始めと終わりには読解力の調査を予定している。読んだ量(語数)、読解力調査の伸び率、読後のコメント、レポートなどを総合的に勘案して評価したいと考えている。

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