2015年4月30日
だんだんと暖かくなってきて、学校にはたくさんのつつじが咲きはじめました。登下校するときにいつも目に入るのですが、とてもきれいです。
つつじの花のまわりににはたくさんのハチが飛んでいました。
ハチをよく見てみると、はちの体にはたくさんのつつじの花粉がついていました。
普段は怖いハチですが、こうして花から蜜をもらい、その代わりに花の受粉を手伝っている姿を見ると、生物多様性の中の大切な一員なんだなと思いました。早朝から撮影に協力してくれたブライアン先生ありがとうございました。
投稿者 : 14:07
2015年4月28日
カメの名前が決まりました。カメ吉です。直感で決めたので後にメスだということを知り、戸惑いました。
カメ吉の家をカメの行動研究班の先輩に教えていただき、リフォームしました。
さっそく石に乗ってくれたのでうれしかったです。最近はよく餌を食べるようになりました。アカムㇱに噛みつく姿はとってもかわいいです。
投稿者 : 08:32
2015年4月25日
『やっぱりすごい!日本の再生医療』という本を読みました。再生医療という言葉を毎日のように新聞やテレビで見かけるようになりました。再生医療は私が今一番興味を持っている分野のうちの一つです。再生医療とは、簡単に言うと、失われた体の機能を回復させる医療のことです。例えば京都大学の山中伸弥教授が開発したiPS細胞も再生への応用が期待されています。この本ではiPS細胞をはじめとした、角膜、皮膚、歯周組織、膝軟骨や半月板の再生など、様々な最前線の再生医療がわかりやすく紹介されています。
私が一番興味を持ったのは中枢神経系の再生です。中枢神経系とは生命活動に必要な働きをコントロールする役割を持っているものです。スポーツ事故などで脊髄などの中枢神経系を損傷すると、下半身麻痺などの障害が残ることがあります。脊髄損傷には今のところ有効な治療法はありませんが、神経の肝細胞を使った新たな治療法や、iPS細胞による再生医療の研究も始まっています。
皮膚は傷ついたときに再生しますが、脳にある神経細胞には幹細胞がない為、再生できないと長い間考えられてきました。しかし慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄之教授は脳の肝細胞はどこかにひっそりと存在しているのではないかと仮説を立て、様々な研究の結果ショウジョウバエの神経細胞の中に新しく細胞をうみだす能力のある幹細胞に関係するMUSASHI遺伝子を探し出すことに成功しました。ちなみにMUSASHI遺伝子という面白い名前を付けた理由は、MUSASHI遺伝子は正常に働かないとショウジョウバエの毛穴から毛が二本生えてしまうということから、二刀流ということで宮本武蔵の名を引用したそうです。
岡野先生の研究内容、その他の再生医療に興味があればとてもわかりやすいのでぜひこの本を手に取ってみてください。
テルモ科学技術振興財団「生命科学DOKIDOKI研究室」監修 いのちの不思議を考えよう② やっぱりすごい!日本の再生医療
投稿者 : 07:42
2015年4月22日
2年E組に子供のカメがやってきました。種類はクサガメで、歩いている姿はとても可愛らしいです。
クサガメは主に日本や中国、韓国に生息しているカメなのですが、最近は海外から持ち込まれたミシシッピアカミミガメの影響で、個体数が減ってきています。この写真は歩いている姿です。まだ上手にあるけないのか、ふらつきながら歩いています。
おとなになったら甲長30センチになるそうです。まだ甲長は3センチほどしかありませんが、大きくなるのが楽しみです。
投稿者 : 12:34
2015年4月21日
私の学校の周りの林にはキツネが住み着いています。たまに校舎に向かう坂道にスリッパや靴が落ちているのを見かけますが、それはキツネのいたずらです。今日も登下校中に穴の中にたくさん貯められたキツネの靴コレクションを見つけました。
投稿者 : 15:27
2015年4月19日
校舎裏でナガミヒナゲシという花を見つけました。皆さんはこの花を使った遊びを知っていますか?
まず、花びらのないナガミヒナゲシをとります。次に、その茎を真ん中でちぎります。
すると、鉄砲のように勢いよく飛び出します。私は小さい頃この花鉄砲遊びを近所の友達とよく行っていました。
しかし、実はこのナガミヒナゲシは地中海沿岸が原産地の外来生物で、一つの鞘から1500個も種子が放出される驚異の繁殖力を持った花でした。アスファルトの裂け目を容赦なくぶち破って生えてくる強い生命力を持ち、アレロパシー活性(ある植物が作る化学物質が、他の植物・微生物・昆虫・動物などに、直接または間接的になんらかの作用を及ぼす現象)が強く、雑草化リスクが大きいので、広がらないようにする必要があります。これより、もしナガミヒナゲシを見かければ、根から抜いてください。そして花鉄砲遊びをしてから、飛ばした鞘を拾い、繁殖しないところに捨てましょう。
投稿者 : 15:25
2015年4月16日
2年生になり、通常授業が始まってから1週間がたちました。2年E組の教室からも以前ブログに記載した大きなクスノキが見えます。
1年生の時は見上げていたクスノキを上から見下ろしていると改めて上級生になったことを実感します。
投稿者 : 15:52
2015年4月10日
課題研究秋山先生班のメンバーが決まりました。今年は9人の生徒が生物教室で課題研究に取り組みます。生物教室では酵母とクローンの研究をメインで行います。他にもイモリの解剖・森林などの研究も行います。4月は先輩に酵母の研究を教えていただいたり、イモリの水替えの方法・クーロンの研究を生徒同士教えあいます。これから実験を正しく行うためにも細かいところまでよく観察し、メモすることを心がけています。
秋山先生班のこれからのスケジュールを書いたカレンダーです。去年分子生物学会でいただいたものを使用しています。4月の表紙は電子顕微鏡で見たハエの幼虫の頭部です。
先輩方が一生懸命努力して作ってこられた研究のデータをまとめることになるので、しっかりと考えて良い結果が残せるよう頑張ります。
投稿者 : 08:47
2015年4月 8日
清心中学校・清心女子高等学校の入学式でした。私は受付を担当しましたが、中高一貫校なので少し前まで中学校の制服を着ていた後輩たちが高校の制服を着ている姿を見るのはとても新鮮でした。今年は生命科学コースに19人の生徒達が入りました。私たちの年より3人少ないです。振り返ると、中学校からとても変化の多い、忙しい1年間でした。ですが、とても充実していて、自分の勉強不足に気づくことができ、いろいろな人と出会うことで視野が広がりました。いよいよ2年生からは課題研究がメインになります。勉強ときちんと両立できるように頑張りたいです。来週からは私たちが行ってきたサンショウウオの餌やりの方法を教えなければいけません。命の大切さ、責任の重大さを後輩たちに教えることができるよう頑張ります。
投稿者 : 09:46
2015年4月 5日
スウェーデンで私がノーベルミュージアムで行ったワークショップの1つを紹介します。
9つのすべての点を一筆書きの4本の直線で結んでください。
4本の直線で結べたら次は3本の直線、1本の直線で試してみてください。条件は一筆書きであること、すべての点を結ぶこと、それだけです。
解答です。まず4本の直線で結んだ場合。私は最初縦と横の線をまっすぐにつなぐという発想しか浮かびませんでしたが、正方形という形を無視して、バラバラの点というとらえ方をすると正解にたどり着くことができました。
続いて3本の直線で結んだ場合。これは点の周りの空間だけで考えるのではなく、紙にある広いスペースも視野に入れて考えたら比較的簡単に浮かびました。
最後に1本の直線で結んだ場合。「9つのすべての点を一筆書きの4本の直線で結んでください。」という文の中に線の太さを指定する条件はありませんでした。
私たちは物を考える時、知らず知らずのうちに自分で前提を設けてしまい、それが「思考のブレーキ」になっていることが多いそうです。例えば先ほどでも直線が「点の外にはみ出してはいけない」「点の中心を通らなければいけない】などという前提を自分で作っていませんでしたか?それらの前提を覆すことができれば思いもよらなかった解決方法が浮かんでくるのではないでしょうか。当たり前すぎて意識していない前提を覆すことで新たな可能性が生まれるということを私は学びました。常識外れやありえないと思われる考えでも最初から除外せず自由に検討してみることが研究の世界でも大切なことだそうです。もちろん私が解答で書いた以外にもたくさん答えはあります。ぜひもっといろんな方法を考えてみてください。
投稿者 : 07:00