2015年4月20日
今日はアカハライモリの核移植の準備をしました。オスから精子、メスから卵子を取り出し、取り出した卵子の上に100%SBをかけて受精させました。 100%SBとは、陽性の体液と同じ濃度に作られた液体で、チオグリコール酸ナトリウムとは、たんぱく質を溶かす薬品で、脱毛クリームなどに入っています。今回はイモリの卵子の周りにあるゼリー層を溶かすためにチオグリコール酸ナトリウムを100%SBで薄めて使いましたが、薄める前の状態のチオグリコール酸ナトリウムは劇薬だといわれたので少し怖かったです。
これはチオグリコール酸でゼリー層を溶かしている様子です。白色と黒色でできた丸い物体が卵子です。
イモリの実験に関わるようになってから、たくさんの薬品を知ることができ、毎日の実験が新鮮で、充実した毎日を過ごすことができています。また、命を扱っているという責任感も前以上に持てるようになりました。まずは、実験だけでなく、水換えや餌やりを毎日丁寧にできるよう心がけたいと改めて思いました。
投稿者: 日時: 17:51