生命科学コース生徒の部屋

スウェーデン研修1日目

2015年3月16日

Hej!  (スウェーデン語でこんにちはという意味です)

私は3月15日から慶應義塾大学医学部科学教室のプログラムの一環でスウェーデンのストックホルムに研修に来ています。昨日3月15日の夜10時頃にスウェーデンに着きました。計15時間のフライトでウィーンで乗り換えをしました。気温は思ったほど低くなく、良く晴れています。スウェーデンでは駅、道、ショッピングセンターなど、どこに行っても必ずたくさんのベンチがありました。日本では駅は人が忙しく行きかうイメージですが、スウェーデンでは若い人も高齢者もゆっくりとベンチに寝転んだり、友人と会話をしていてとてもリラックスした空間でした。また、電車の中、ホテルの壁や床などには木がたくさん使われていました。座席の後ろにハンガーをかけるところがあったのにはとても驚きました。

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3月16日はスウェーデン王立工科大学KTHに行きました。図書館は車いす同士でも通れるように本棚と本棚の間のスペースが広く作られていました。日本では見ない珍しい構造をした建物だったので、どうやって作られたのか疑問に思い大学の生徒さんに質問すると驚くような答えが返ってきました。2つの違う建物をガラス版でつなぎスペースを作り、太陽の光が差し込むような造りにしたそうです。このような構造は火事が起きたとき移り火する為、日本の建築法では禁止されています。素晴らしい発想だなと感動しました。

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この日はまず、KTHがどんなところか説明を受けました。3月14日は pi day (円周率の日)だったそうです。3.1415926が日にち、3.1415926が2015年、3.1415926が9時26分で、2015年3月14日9時26分が究極の pi day です。その後超伝導体についての講義を聞かせていただいたり、液体窒素を使った実験をしました。実験後の休憩時間には、液体窒素を食べ物にかけたらどうなるのか?という疑問からクッキーに液体窒素をかけて食べてみたり、レタスを凍らせたりしました。生徒が疑問に思った事をただ言葉で説明するのではなく、実際に体験させて、そこから自分で答えを考えさせるという授業スタイルでした。最後にVetenskapens Hus ( house of science) で labworkを行い、レーザーについても学びました。

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professor Maki には文字や顔を部分空間法等を用いて認識するシステムについて講義していただきました。また、ストックホルムで勉強しようと思ったきっかけや、スウェーデンの大学と日本の大学の共通点・違いについても講義していただきました。楽しんで取り組む事が物事を続ける為に最も大切だそうです。

最後にスウェーデン初の宇宙飛行士のAllefさんに宇宙に行った時の体験談について講義していただきました。映像を交えての講義だったので、とても興味深かったです。

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スウェーデンの講義は体を使って体験し、目で見て、手で触り、頭を使って物事を考え、自分達で答えを導き出し理解するというものでした。

投稿者: 日時: 20:00

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