生命科学コース生徒の部屋

スウェーデン4日目

2015年3月19日

持続可能な環境にするためには日用品をどう処理すればいいかというディスカッションをクララ高校の生徒たちと混ざって行いました。

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私たちのグループはシャンプー後の汚水の処理についてディスカッションしました。スウェーデンでは家庭から出た汚水のほとんどは綺麗にされて飲み水として使われるそうです。それが尿となり、汚水として処理され、ふたたび飲み水としてリサイクルされている。一見良い循環のように見えますが、わたしたちはそこで使われているエネルギーに注目しました。現在スウェーデンはほとんどのエネルギーを原子力発電で作っているそうです。これを火力や風力に変えたら持続可能になるのではないかという結論になりました。英語でディスカッションを進めたり、わかりやすく意見を説明するのは大変でした。ですが途中、なぜ持続可能な社会は必要なのか・スウェーデンと日本が持続可能な社会を実現させるために行っていることは何かなど、高校生としての意見やお互いの国のいいところ・直さなければいけない点などを話すこともできました。

IMG_3724.JPGIMG_3676.JPGIMG_3713.JPGストックホルムをクララ高校の生徒たちに案内してもらいました。そして、街を歩いている中でいくつか気になる点がありました。

・建物がとても細かいところまで工夫されて作られている

映画館、アパート、教会などどの建物もとても細かいところまで建築者のこだわりがありました。

・ホームレスの方が多い

街を歩いていると道の端に座って雑誌などを売っているホームレスを何人も見かけました。どうしてたくさんホームレスがいるのか疑問に思いプロジェクトリーダーの大学生に聞いてみました。ホームレスの人のほとんどがルーマニア人だそうです。ルーマニアがEUに加盟して数年後、急激に貧困でスウェーデンに物乞いにやってくる人々が増えました。ノルウェーでは物乞いは全般的に禁止されていますが、スウェーデンではまだそこまでは至っていません。ストックホルム市にある大きなボランティア組織は現在、高齢者や子どもが物乞いに参加している場合は、ケアが受けられるよう努力しているそうです。スウェーデン人は節約家というイメージがあったのですが、日本と違い、皆物乞いにお金をあげるので少しびっくりしました。また、ストックホルムではホームレスのための雑誌(ホームレスの話題ばかりでなく、ストックホルムの情報誌という性格を持っている)Situation Stockholmが発行されていて、ホームレスが売り子となって収入を得ることができる仕組みを確立しているそうです。

投稿者: 日時: 20:00

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