生命科学コース生徒の部屋

パラフィンは厄介者!

2015年2月 2日


 今回はパラフィンについて説明します。パラフィンは、石油に含まれ、分留によって取り出される物質です。使用する
前は5ミリほどの粒状ですが、それらを溶かし、液状にして使っています。パラフィンは、蝋の一種なので、朝、登校してきた際に、ヒ
ーターのスイッチを入れて放課後までに溶かしておきます。パラフィンはなかなか溶けないので、朝スイッチを入れ忘れた時には、授業の間の休み時間にスイッチを入れるようにしています。
 今は冬場なので、パラフィンを外に出すと約1分ほどで固まってしまいます。焦るとパラフィンをこぼしてしまうし、ゆっくりして
いたら固まってしまいます。つまり時間との勝負です。私もグループのみんなもこの作業をするときは、緊張して一言も話さなくなりま
す。しかし、最大の難関はこの後に待ち構えています。カメの輸卵管の組織をパラフィンの中央に配置できるようにパラフィンの固まり
具合を予測し、その位置で組織をピンセットから離すことです。包埋をし始めたころは、パラフィンを固まらせた後、組織を入れ、また
パラフィンをかぶせるというような2層構造で包埋していました。しかし、そうすると包埋の後、いらないパラフィンを削る際、ちょう
ど組織のところで割れてしまい、再度包埋をしなければならないことが度々ありました。それを防ぐために、パラフィンを1度に入
れ、周りが固まり始めてから組織を素早く入れると上手くいくことを見つけたので、今はその方法で包埋を行っています。また、それ以外にも、
パラフィンがゴムくらいの硬さになったら、いらないパラフィンを削っておくことで、割れるのを防いでいます。今の方法がベストかどうかはわかりませんが、さらに研究をして、よい方法を見つけられるようがんばりたいです!

投稿者: 日時: 17:24

このページの先頭へ