生命科学コース生徒の部屋

時間生物学の講義について

2015年2月 6日

 岡山大学の富岡先生の時間生物学についての講義を聞きました。時間生物学は先輩方も研究を行われていてよく耳にする学問だったのでこの講義をとても楽しみにしていました。
 講義の内容は主に生物のもつ体内時計の性質や所在、先生の行なっている研究についてでした。生物は体内時計を持っており、そのサイクルは光と関係しているそうです。
 私は興味深かった点が2つあります。1つ目は人間を地下室に閉じ込めて時間がわからない状態にした時でも寝たり起きたりのリズムが約25時間のサイクルで繰り返されているということです。これがなぜ25時間なのか?ということはまだわかってませんがとてもおもしろい1日24時間という時間で毎日を過ごしているのに1時間ずれているというのは何か意味が知りたいです。2つ目は生理的機能でも体内時計によりピークが決められていることです。フィジカルエクササイズは夕方に、記憶力は大体13時頃、計算能力などは18時頃がピークだそうです。その記憶力や計算力のピークになる時間を考えて学習すれば効率の良い勉強ができると思います。
 突然ですが皆さんはなぜ花は日中開いていると思いますか?それ昼間活動してくる虫たちに花粉を運んでもらい受粉を行うためです。花は虫たちの生活リズムと合わせて開花時間を調節しています。「お互いが調和して生きることで生態系が成り立っているという」先生の言葉が心に残っています。
時間生物学がもっと深められれば、人間でも夜眠くならないようにしたり、夜行性に体質を変えることもできるようになるのでは?と思います。
 富岡先生とてもおもしろい講義ありがとうございました。

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投稿者 : 08:00

いきなりランキング!!

2015年2月 5日

こんにちは!高校1年生としての生活もそろそろ終わりに近づいてきました。そこで、この1年間を振り返って、楽しかったことをランキングにしてみました!

第3位 文化祭                                                                         私のクラスは研究所をテーマとして展示をしました。クラスのみんなで研究員に扮して、お客さんにいろいろな実験を体験してもらいました。どうしたら研究の楽しさを知ってもらえるのかクラスのみんなで工夫したり、楽しそうな実験を探したりしました。時にはもめたりして大変なこともあったけれど、最終的にはクラスみんなで団結して、成功させることができました。

第2位 集まれ理系女子in京都大学                                                             清心女子高校が主催で、毎年理系女子を集めてポスター発表や講演会を行っているのが「集まれ理系女子」です。今年はなんと、京都大学で開催させていただきました。各地から集まった生徒と発表を通して交流したり、活躍している研究者の方々からの話を聞かせていただいたり、質問させていただきました。自分の視野が大きく広がった体験でした。今年は慶応大学の三田キャンパスで開催予定なので、興味のある方は是非お越しください!

第1位 蒜山研修                                                                         夏休みに岡山県の蒜山で4泊5日研修に参加しました。蒜山の豊かな自然の中で森林の調査をしたり、山に登って実際に自分の目で見て木々の種類や特徴を覚えたりしました。鳥取大学の佐野先生のご指導もあったおかげで、普段の生活では経験することのできない貴重な体験ができ、忘れられない楽しい思い出になりました。

1年を振り返ってのランキングいかがでしたか?この3つ以外にもこの1年で貴重な体験をたくさんすることができました。2年生でもステキな経験ができるよういろいろなことに挑戦していきたいです!!

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投稿者 : 16:37

研究仲間のアカハライモリ

2015年2月 4日

 私達の研究仲間のアカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)を紹介したいと思います。アカハライモリは有尾目イモリ科トウヨウイモリ属に分類される両生類の一種ですが前回の投稿でも述べたようにカエルと違い多精受精を行う生物です。本州、四国、九州とその周囲の島々に分布する日本の固有種で、岡山では県北で分布しているので、私たちは繁殖期で見つけやすい春に県北まで行き採取しています。
 全長は10cm程で、お腹が赤く(なのでアカハライモリと呼ばれています)、黒の斑点模様があるのが特徴的です。テトロドトキシンという毒をもっています。お腹の赤黒の斑点模様は毒をもつことを他の動物に知らせる警戒色になっていると考えられています
 オスメスの見分け方は一般にメスの方が体が大きく、オスのほうが総排泄口周囲の膨らみが大きいので比較的見分けることができます。しかしながら研究を始めたばかりの時はなかなか見分けがつかず、先輩に手伝っていただいて何回も見分ける練習を行いました。また、春になるとオスがメスを惹きつけるために尻尾を鮮やかな紫色の婚姻色に変えます。水の中でもきらきら青白く光ってとても綺麗です。
エサは赤虫をあげていて、今は冬場なのであまり食べませんが夏はびっくりするくらい食欲旺盛です。

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投稿者 : 08:00

プレパラートマスターへの道

2015年2月 3日

今回は、私が研究の合間に読んでいる本を紹介します。題名は『顕微鏡標本の作り方』田中克己著です。私はプレパラート作り初心者なので、先生が読むように薦めてくださいました。プレパラート作りについて詳しく書かれています。プレパラート作りがどうやったら効率よくできるのか、正確に作るためのコツなども、丁寧に解読されていて私でもすぐ次に生かせそうだなと思いました。

私が前回失敗した原因についても載っていました。一回目のプレパラート作りでは、試料をガチャガチャと雑に扱ったためにプレパラートに貼り付けた試料が、割れたり剥がれたりしてしまったので、きれいにできなかったようでした。プレパラートを正確に早く作るためには小さなことにもちゃんと気を配らないといけないこともこの本を読んで分かり、とても勉強になりました。

まだまだ、道は長いけれど早くきれいにプレパラートをつくりたい!!とやる気も出てきました。これからも毎日研究頑張るぞ!!

☆今日のkiraraの豆知識

今日はイモリの不思議な能力について紹介します。私たち人間は、擦り傷や切り傷をつくったとき、かさぶたをつくって、傷を治そうとします。ですが、足や手などを切断してしまったら、また生えてくることはありません。しかし、イモリには再生能力があり、手足をまた生やすことができます。手足だけでなく、脳などの臓器も再生可能です。この再生能力は、有尾両生類(尻尾のある両生類)、たとえば、イモリやサンショウウオにあります。

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投稿者 : 15:12

パラフィンは厄介者!

2015年2月 2日


 今回はパラフィンについて説明します。パラフィンは、石油に含まれ、分留によって取り出される物質です。使用する
前は5ミリほどの粒状ですが、それらを溶かし、液状にして使っています。パラフィンは、蝋の一種なので、朝、登校してきた際に、ヒ
ーターのスイッチを入れて放課後までに溶かしておきます。パラフィンはなかなか溶けないので、朝スイッチを入れ忘れた時には、授業の間の休み時間にスイッチを入れるようにしています。
 今は冬場なので、パラフィンを外に出すと約1分ほどで固まってしまいます。焦るとパラフィンをこぼしてしまうし、ゆっくりして
いたら固まってしまいます。つまり時間との勝負です。私もグループのみんなもこの作業をするときは、緊張して一言も話さなくなりま
す。しかし、最大の難関はこの後に待ち構えています。カメの輸卵管の組織をパラフィンの中央に配置できるようにパラフィンの固まり
具合を予測し、その位置で組織をピンセットから離すことです。包埋をし始めたころは、パラフィンを固まらせた後、組織を入れ、また
パラフィンをかぶせるというような2層構造で包埋していました。しかし、そうすると包埋の後、いらないパラフィンを削る際、ちょう
ど組織のところで割れてしまい、再度包埋をしなければならないことが度々ありました。それを防ぐために、パラフィンを1度に入
れ、周りが固まり始めてから組織を素早く入れると上手くいくことを見つけたので、今はその方法で包埋を行っています。また、それ以外にも、
パラフィンがゴムくらいの硬さになったら、いらないパラフィンを削っておくことで、割れるのを防いでいます。今の方法がベストかどうかはわかりませんが、さらに研究をして、よい方法を見つけられるようがんばりたいです!

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投稿者 : 17:24

日曜日の学校

2015年2月 1日

 日曜日ですが学校に来ています。イモリはきれいな水でないと生きていけないので週末も欠かさず水替えをしたり、エサやりをしないといけません。毎日の水替えやエサやりは同じような作業に見えますが、実は各イモリの様子や体調によって餌の量などを調節しています。小さいイモリ達がエサを食べている様子はとてもかわいくて毎日癒されます。また、水槽を運ぶ作業は足腰の良い運動になっています(笑)
 来週からは実験の準備が始まるので注射や受精なども行います。核移植は1週間程前から実験の準備をしないといけないので来週は再来週の実験に向けて準備を行います。

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投稿者 : 08:00

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