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担当者:西川基之・Sr森脇尚美
現代社会は、個人主義・成果主義・能力主義・利益主義などが蔓延し、心を通わせて共に働き喜び合える機会や時間が少なくなったように感じます。
そこで、この講座ではミッションスクールの目標である、「キリスト教の価値観、特に『神』という大きな愛の存在に私たちが包まれていることを大切にし、人を愛し、理解し、そしてたゆまぬ努力によって、よき生徒、よき社会人、よき女性となるように力を尽くす」人物像を目指していこうと思います。
様々な状況にある人たちと関わり、その一期一会を振り返る過程で、自分の中に新たな価値観が誕生していく。また、利益を目的とせず、自己奉仕することで困っている人や社会に役立つ。そのような体験を通し、聖書のいう「あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい」(隣人愛)に一歩でも近づけたらと思います。
新約聖書の中には、いくつかポイントがあります。(1)悔い改め=回心 (2)隣人愛・黄金律 (3)実践です。
(1)は聖ジュリーがひまわりの花を例にして私たちに伝えているように、善き神様の方を向いて生きていくこと。神様を信じなくてもOK。ただ、自分たちの内にある善いものに正直に向き合い続けることです。
(2)は「自分にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」(黄金律)と前述した隣人愛の大切さに気付くことです。
(3)はイエス様が自ら社会的弱者に関わりに向かった姿勢。マリア様のように真理をとらえ、目先の利益に振り回されない姿勢。聖ジュリーのように真に必要なことは何かを問い続け、明るく生きた姿勢。
これらのポイントを踏まえたうえで、必要なことを考え ⇒ 実践 ⇒ 振り返りを繰り返していこうと思います。実践し、素直に感じたことを分かち合い、振り返られたらと思います。