野外彫刻美物館


作品は三つとも福山市シンボルロード『アジア彫刻の道』のものである。福山市シンボルロード 『アジア彫刻の道』とは、福山市道の地吹・沖野上線の遊歩道のことで、1994年に第12回アジア競技大会を 記念してつくられた。

作品番号:NDS98T-AS01
分類1
分類2
分類3
市町村
設置場所
設置者
タイトル
作者
出身国
設置年月日
人物
不明
着衣
無し
福山市
地吹・沖野上線の 遊歩道
不明
ラジャスカラン・ナイール
インド
不明
題:『 夢 』 
場所: 福山市シンボルロード『アジア彫刻の道』 

  私にはよく解らない作品だ.男にも女にもみえる.題名も作品も抽象的だ.作品は未来のロボット のようだ.作者の‘夢’が,ロボットを造ることだったから夢の象徴としてこの作品ができたのかもし れない.それとも,将来なりたい自分の姿を象徴しているのだろうか.このようなものがみる‘夢’に 登場するのか.しかし,すべて推測でしかないので,結局のところ私には,解らない作品である.そし てなぜか,私にはこの作品から‘希望’が感じられる. 






■作品番号:NDS98T-SA02
分類1
分類2
分類3
市町村
設置場所
設置者
タイトル
作者
出身国
設置年月日
人物
無し
福山市
地吹・沖野上線の 遊歩道
不明
待つ
ソムチャイ・ハッタキコソール
タイ
1994年
題:『 待つ 』
場所: 福山市シンボルロード『アジア彫刻の道』 

  この作品は3つ並べて設置してあるうちの一つである. 同じ台の上に同じ作者の作品で,左から順番に,「待つ」「女性」「母と子」 という作品がある.右の二つの作品が女性であることから,この「待つ」も女 性だと思う.作者にとって,女性は「待つ」というイメージなのだろうか. ところで,私にはこの作品は,何か物憂げな感じがする.子どもの帰り を心配しながら待っているのかなと思った.子どもを待つ母に限らず,最愛の 人を待つ恋人として,自分を待っていてほしい気持ちで,作者は「待つ」をつ くったのかもしれない.
  少し気にかかるのは,これら三つの作品が全て上半身が裸だということ だ.女性の像のほとんどがそうである.私は言われるまで気付かなかった.私 にとって,女性の像が裸であることが普通になっていたのかもしれない.女性 の裸像が多い理由の一つとして,像を見る人だけでなく,作者にとっても女性 なら裸像であることが,あたりまえになっていることが考えられる.






■作品番号:NDS98T-SA03
分類1
分類2
分類3
市町村
設置場所
設置者
タイトル
作者
出身国
設置年月日
人物
混性
不明
無し
福山市
地吹・沖野上線の 遊歩道
不明
若い男女
イダ・バグース・アリット
インドネシア
1994年
題:『 若い男女 』
場所: 福山市シンボルロード『アジア彫刻の道』 

  なぜ男女は男女でも,「若い男女」なのだろうか. この作品は「年をとった男女」にはみえない.「若い男女」という題名がぴったりだ.手をつないでい る様が,手に手を取り合って,これから協力していこうとしているように見える.未来が感じられる. だから,たとえこの作品が「男女」という題であっても,「若い男女」だと気付く人はいるだろう.
  男の像と女の像が絡み合っているのを見て,二人の仲の良さや,手をつなぐのに加えて協力して いこうとしている事を強めているように感じたが,他の意味があるのだろうか.   
  この像の下の方は,不思議な形をしていて,よくわからない.まるまっているのが‘魂’かな と思った.