福山彫刻プロジェクト |
圓鍔勝三のプロフィール
圓鍔勝三氏は、16歳で彫刻家を志し京都に行きました。
圓鍔氏は、幼年時代から決して器用な方ではなく、むしろ不器用であったと述懐してい
ます。石割氏に弟子入りした後も、努力と勉強熱心さにより、自己を形成して行きまし
た。23歳で上京し、澤田政宏氏に師事して、大正末から昭和の戦前にかけて起こった
木彫り界の新たな運動に加わり、明治以降の失われかけていた日本の木彫りをよみがえ
らせました。圓鍔芸術の特徴は、木彫りを主流としながらも様々な素材を使い作品を制
作していることです。このことが、自由な表現の多様性を生み出しています。また作品
は、夢とロマンに溢れ、雄ごんに満ちた独自の境地を拓きたえず平和を希求する心と生
きることへの愛着が現れています。少年時代を過ごした、この御調のちでの思い出が圓
鍔作品のバックボーンとなっているようです。豊かな自然と細やかな人情、私たちが忘
れかけている感情を思い起こしてくれる、そんな世界にふれることが出来ると思います。
作者:オ・サンイル(呉 相一)
設置:1999年2月
福山市 福山アートプロジェクト実行委員会による
☆感想☆
この像は、福山文学館の庭に設置されていた。この銅像は3人であるが、3人とも目を
つむっていて、いろんな物に逆らって一生懸命一歩一歩歩んでいる様だった。私が思う
に、いろんな物というのは、様々な困難や恐怖、不安や心配など数え切れない程の物・
・・・・・この世の中の物すべてを指すのだ。私が調べた像の中で、これに一番強さや
魅力を感じた。この像を見ているだけで、私も頑張ろうという気持ちがわき出てくるよ
うだった。というのも、この像は、今の私の心情そのもののような気がしたからだ。何
かに対して頑張ろうと決めたとき、この様な表情になるのが当たり前で、その表情の険
しさに考えさせられた。そして、もっと私も色々なことにチャレンジして頑張ろう!と
思った。だから、この像は勇気を与えてくれる像なんだと気づいた。
前、生命の授業の中で女性の方々が話され、問題となっていた『女性裸像』がやはり福山の町でも多くあることに気付いた。今まであまり目を向けなかった像にこれからは関心を示し、自分にもなにか意見を持ちたいと思う。隅々まで目をやると、町の中でもたくさんの像を発見できると思った。